「いざ」というときに迷わないために、家庭で使いやすい粉末(ABC)強化液(中性)の違いと、置き場所のコツをまとめました。まずはABC粉末を1本、玄関など取りに行きやすい場所に置きましょう。そのうえで生活スタイルに合わせて強化液も検討すると安心です。


消火器の“適応火災”を知っておきましょう

  • A(普通火災):紙・木・布など
  • B(油火災):天ぷら油・灯油・ガソリンなど
  • C(電気火災):電気設備・配線など

一般家庭ではABC粉末が幅広く使えます。強化液(中性)は製品によってA/B/Cに対応するものがあります。購入時は必ずラベルの適応表示(A/B/C)を確認しましょう。


粉末と強化液(中性)の大まかな違い

ABC粉末

  • 得意:広い火種に素早く効く/初期消火に強い
  • 注意:粉が舞って視界不良になりやすい/木材などは再燃に注意→鎮圧後は見張り・水で冷却

強化液(中性)

  • 得意浸透・冷却が得意。木材・布天ぷら油に強い
  • 注意電気火災は通電の有無に注意。電気への適応表示がある製品のみ使用し、可能ならブレーカーを落としてから使いましょう

    迷ったら「まずはABC粉末」。台所用に強化液を追加するイメージでOKです。

置き場所のコツ

  • まずは玄関など目につきやすく取りに行きやすい場所に1本
  • 追加するなら階段近く/踊り場/リビングや寝室
  • 台所は“入口側”に。コンロ真横など火元のすぐ脇は避けましょう
  • 湿気の多い場所は避ける(浴室・洗面所など)
  • 倒れにくく、子どもの手が届きにくい高さを意識しましょう

使い方(ピン → ノズル → レバー → 掃く

  1. ピン(安全栓)を抜く
  2. ノズルを火元へ(風上から、姿勢を低く)
  3. レバーを強く握る
  4. 火元の根元を左右に“掃く”ように

家庭用は目安として10〜20秒前後で薬剤を使い切ります。
使用後は必ず交換(または詰替え)しましょう。


毎月のチェック

  • 錆・キズ・変形がないか
  • 圧力計の針(付いている機種)は正常範囲か
  • 品質保証期間/使用期限が切れていないか
  • 封ロック・安全栓が外れていないか(外れていれば使用済みの可能性)

いつ避難に切り替える?

炎が天井付近に達した煙が充満して視界が悪い、熱や臭いが強いと感じたら、消火より避難が優先です。避難後すぐに119番通報を忘れずに。


まとめ

  1. ABC粉末を1本、玄関など取りやすい場所に
  2. 台所用に強化液(中性)を検討(適応表示を確認)
  3. 家族で使い方(ピン→ノズル→レバー→掃く)を共有しておきましょう

ーー参考資料ーー
 ・総務省消防庁「初期消火」解説・各種リーフレット:適応火災表示と基本的な使い方
 ・自治体・消防本部の案内:住宅での設置場所の考え方(玄関・階段近く・居室入口 など)
 ・日本消火器工業会・各社取扱説明書:強化液(中性)の適応(A/B/C)表示と電気火災時の注意点

ーー特記事項ーー
 ※本記事は一般的な情報です。本記事は一般的な情報です。製品の型式・適応火災・使用方法はラベルと取扱説明書、地域の消防本部の指導を最優先してください。